およそ世界が同時進行しているとは思えない
球体の底に似た空と海のあわいにはもう
"あわい"や切れ間などなく
薄鼠色に馴染まされた波の
激動のつらなりが
何十(何百?)かに一遍視界をまっ二つに区切る
至大にくろくなる空の袂で私はこれを書いている
いよいよふたつは深くむつみ
球形の底はなだらかになだらかに繋ぎ寄せられてゆく
救急車の音がかん通する
もう行かなければならない
体を底へかたむけた
なるまい、なるまい、なるまい、
(なめらかな合わせ目が
互い違いおっつかないだとは
知っているのです)
(2)
茫漠の印象ばかり書きつけようと躍起になってめくらを覚え始めたかの執着にてペンを取る。
/闇あいに陳列した光の粒がお数珠のようにあちらへと落っこちて行く。
(大気圏をつきぬけて)
(大気圏とはどのあたり)
/つくられた菱形の皹を標がのぼる
はぜる
のさばる
(3)
サカサクラゲ[Cassiopea SP]
ナミダカサゴ[Rhinopias argoliba]
銀色[argon]の涙[liba]を流すカサゴ
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